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控えめな生命形態 (鍵盤の上の真夜中)

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鍵盤の上の真夜中
PENTAX K-7, DA 21mm Limited

ひかえめなせいめいけいたい
(表記) 【控えめな生命形態】
(英) humble form of life
(分野) 生物学・哲学

人が寝静まったころ、モノたちに命が吹き込まれ部屋の片隅で動き出す...こういう空想はある種の普遍性を具えているようで我々を魅了して止まない。それは一種の原型的イメージと言っても良いが、ある真実についての我々の暗黙知がその基礎になっている。この真実とは「存在即生命」という命題で表すことができる。

本当はモノにも常に生命が宿っているのだが、その生命は微かすぎて「生きもの」たち(特に人間)の前では霞んでしまう。それは昼間に星の瞬きが見えないことに例えられる。太陽が沈み世界がその強烈な光から解放されると、星たちはようやく控えめに自らの存在を示し始めるが、それと同じことがモノについても言える。昼間は人間たちの自己主張の強さに閉口して大人しく「死んだふり」をしていた家具や玩具や食器たちも、人が眠りによって擬似的な死を迎えると、心置きなくその生命力を解き放つのだ。そして食器棚や玩具箱のなかでパーティーが始まる。我々人間の押しの強さに息を潜めている気弱で控えめな友人たちを思うなら、しまってあったお気に入りのティー・カップがいつの間にか位置を変えていても、そっとしておくべきであろう。


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テーマ : アートな写真
ジャンル : 写真

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Author:J.-P. Kuak
空想写真家、ノラ猫写真家、コラージュ作家。懐かしいものや鉱物も好き。

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